B2Bの現場で、ずっと当たり前のように置かれてきたものがあります。
未回収リスクです。
支払い条件は取引先ごとにバラバラです。
月末締めの翌月末払い。
週締め。
10日単位。
請求書は本部に送ったり、店舗に送ったり。
「届いていない」
「無くした」
「もう一度送ってほしい」
珍しい話ではありません。
期日どおりに支払われない取引先は、体感で3割ほどです。
そのたびに、
・電話をかけ
・確認をし
・再請求をして
・場合によっては回収に行く
当然、人が要ります。
その人件費は、どこへ行くのか。
最終的には、商品価格に乗るしかありません。
未回収リスク
↓
人件費の増加
↓
コスト上昇
↓
価格への転嫁
この循環が長く続いてきました。
私たちの身の回りでは、電子決済がとっくに当たり前になっています。
飲食店でも、カードが使えない店は選ばれにくくなりました。
でもB2Bでは、
「手数料が高いから」
「業界的に無理だから」
という理由で、そのままになっています。
たしかに3%は軽い数字ではありません。
利益率の薄い業界ほど重く効きます。
ただ、それは回収にかかっている人件費と比べたことがあるのかという話でもあります。
電話をかけ、再請求をし、訪問する。
その時間には値札がついていないだけで、コストはかかっています。
最近こういう声を聞くようになりました。
「これからはカード決済でお願いしたい」
「対応できないなら、取引を見直したい」
まだ少数派です。
でも、飲食店のカード決済も最初は同じでした。
「うちの客層には要らない」と言われていたものが、
数年で「ないと選ばれない」に変わりました。
未回収リスクを、
現場の努力で受け止め続けるのか。
それとも、構造として減らしていくのか。
ちょうどその分かれ目に来ているように感じています。

飲食店として15年以上現場に立ち、その後は卸・流通の内側にも入りました。どちらの立場も見てきたからこそ気づいたことを、ここに書きとめています。